目指すライフスタイルは？
都会を目指して田舎を離れていく人もいれば、都会の生活に疲れ田舎に移り住人たちもいます。
私にとって物心ついたときはこの田舎に住むことが『義務』だったと認識しています。
長男で末っ子。家を継ぐために生まれてきたと言っても過言ではなかったのです。中学の時この『田舎』に住んでいることで笑われ、イヤな思いもしました。
姉は嫁ぎ、私も社会人になりましたが今度与えられたプレッシャーは『嫁』の問題でした。
過疎化が進む中で、近所では外国からお嫁さんをもらってきているところもあります。
親戚に会うたびに『嫁はまだか』『外国人でも・・・』との声さえ上がりました。
こんな田舎じゃ何もできやしない。
と悲観的になっていたとき、本棚の隅に置いてあったログハウスの本が目に付き、山の奥にログハウスを立て暮らす人たちの記事を見て不思議に思いました。
わざわざ好き好んでこんな山奥で生活しなくても・・・？
俺には使える木がある。
俺には使える土地がある。
俺には目の前に自然がある。
その後、日本テレビのDASH村も人気となり、自然生活への見方も変わってきました。
コミカルに編集された番組を私も楽しませてもらい、うれしいことに最近の若者までが林業や農業に目を向けているとのこと。
価値観の違いでったのでしょうか？
それからというもの、この自然の中で育ってきたことは義務ではなくなりました。
私の気持ちの変化もあったのでしょう。
おかげさまで私にも妻ができ、子供も授かりました。
不便と言っちゃぁ不便ですが、この地で育った木でログハウスを作り、自分で作った作物で体を作り、そして私の子供が自然の中で元気に遊ぶ。
四季の移り変わりや自然の営みをいつも身近に感じながら・・・
それが理想のライフスタイルです。