ノッチの種類で印象が変わる
ハンドカットログハウスは、ノッチの種類によっても印象が変わってきます。
ログ材を交差させる部分に入れる「刻み」のことで、交差部をかみ合わせる ことにより、互いのログの密着度を高めて安定をはかることができます。
しかも木特有の柔軟性も併せ持った構造体となり、地震や台風でかかる エネルギーにも抜群の強さを発揮する耐力壁をつくりあげることができます。
ノッチには下記のような種類があります。
![ラウンドノッチ](http://www.natk.net/wp-content/uploads/2015/11/raund.jpg)
ラウンドノッチ
コーナーを丸太の丸みを残したまま、組んでいくノッチのこと。ノッチの原点といわれている形状で、組み合わせるせるログの下部に半円形のカットをしたシンプルな構造。
![サドルノッチ](http://www.natk.net/wp-content/uploads/2015/11/sadore2.jpg)
サドルノッチ
交差するログの上部にスカーフと呼ばれる面を 作り、より密着していくように考えられたもの。経年変化によってより密着していくように考えられたノッチです。サドルノッチの名前はノッチの形が馬の鞍(サドル) に似ていることから付けられたそうな。
![フォーポイントサドルノッチ](http://www.natk.net/wp-content/uploads/2015/11/fourpoint.jpg)
フォーポイントサドルノッチ
サドルノッチの発展型で、各ログのノッチとスカーフのカーブが重ね合わせたときに一点で交わるよう加工したもの。一点で交わらせることにより、ノッチのラインが美しく仕上がり、また、ログ内への水の侵入も防ぐことができる。
![ウェッジノッチ](http://www.natk.net/wp-content/uploads/2015/11/rokku.gif)
ウェッジノッチ
より太いログを使用するときのサドルノッチの発展形状。ログの上下にスカーフを作る方法で、上下のログが強力 にかみあうので横ずれには最も強い。しかし小径のログには強度面で問題がある。
スクエアノッチ
古くからフィンランド・ログハウスで使われている工法であるが、現在はマシンカットが主流。上下の材が噛み合っているため、横からの負荷に強いと言われる。
ロックノッチ
サドル、ウェッジ、ラウンドノッチなどの内部に作り、強さを高めるもの。外観上は区別がつかないが丈夫。